綾鷹の章

第一話

新しい価値を提供する緑茶飲料開発への想い

「綾鷹」誕生秘話
コカ・コーラ社が、新しい緑茶飲料ブランド「綾鷹」を立ち上げ、製品の発売を開始したのは、2007年10月でした。綾鷹は、急須でいれたような「本物の味わい」が楽しめ、本物のお茶で得られるような上質で満ち足りた気持ちが味わえる製品を目指し、開発されました。
綾鷹の本格的な味わいを支えているのは「にごり」です。「にごり」は、それまでの透明な液色のPETボトル入りのお茶にはないものであり、このにごりのある緑茶飲料を市場に送り出すまでに、さまざまな課題に直面してきました。そして、綾鷹の開発に担当したメンバーひとりひとりが、その課題をクリアするために、数々のチャレンジを重ねてきました。
この章では、綾鷹の開発当時を振り返りながら、綾鷹の誕生の裏側を紹介してまいります。
新しい緑茶飲料づくりへの挑戦
新しい緑茶飲料の開発へのチャレンジは、コンセプトづくりから始まりました。どのようなコンセプトの製品なら、消費者に受け入れられ、新たな市場が築けるのだろうか……。製品企画の担当者が、さまざまなコンセプトを検討し可能性を模索していた時、ひとつのアイデアが浮かびました。 それは、ふだん自分が飲んでいる、あの急須でいれたような緑茶の味わいをPETボトルで実現できないだろうか、というシンプルなアイデアでした。
しかし、PETボトル入りの飲料で、急須でいれたような緑茶の味わいを実現するには限界がありました。それでもなんとかして、あの緑茶の甘みや旨み、程よい渋みと苦味、舌に余韻が残るバランスのとれた味わいが実現できないだろうか、担当者の想いが新しい製品の開発へと突き動かしました。
※写真はイメージです。
緑茶に求められる本物の味わいを追求して
そんな企画担当者の想いに最初に賛同してくれたのが、研究開発部門の緑茶飲料の開発担当者でした。開発担当者は、20年間、お茶一筋で製品開発に携わり、翌年には定年を控えていました。技術者としての自分の集大成として、最高の緑茶を作りたい。そして、これから製品開発を担っていく後輩たちに、自分の技術や知識を残したい、という強い気持ちがその担当者にはありました。そして2006年春、企画担当者と開発担当者の想いがひとつになり、新しい緑茶飲料開発プロジェクトがスタートしたのでした。

企画担当者だけではなく、緑茶飲料の開発に関わるさまざまな部門のスタッフがプロジェクトメンバーとして、「今までにない新しい緑茶飲料を作る」という想いを胸に、新ブランド開発に向けて日々議論を重ねました。
さまざまなコンセプトの方向性を模索する中、プロジェクトメンバーたちは、ひとつの目標に帰着しました。今、自分たちがチャレンジしている「今までにない新しい緑茶飲料」とは、なにか斬新で目新しいというものではない。ただひとつ、「本物の味わいの緑茶飲料」であること。緑茶の品質や味わいで、とことん勝負してみよう。それが議論を重ねて辿り着いたプロジェクトチームの目標であり、想いでもありました。

「本物」を求める旅へ
PETボトル入りの緑茶であっても、より「本物の味わい」を追求した緑茶を作りたい。そして、緑茶飲料市場に新しい風を吹き込みたい――。そんな想いからプロジェクトチームの「本物」を求める旅が始まりました。緑茶の発祥の地であり、また日本のお茶文化を支えてきた地でもある京都や宇治へチームメンバーたちは何度となく足を運びました。

京都の名だたる老舗茶舗に赴き、いろいろな茶葉の味わいを試し、老舗茶舗の歴史などについて徹底的に調査を行いました。本物の味わいを作るためには、まず自分たちが、本物の味わいをとことん追求しなければという想いがありました。

そして、緑茶の世界を知れば知るほど、PETボトルの緑茶としての本物の味わいを世に送り出し、人々のPETボトル入り緑茶への意識を変えてみたい、そんな気持ちがますます高まっていきました。
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