急須でいれる緑茶のように、ゆっくり、ていねいに、茶葉をひらくことで引き出した、香り立つ旨みをお楽しみください。
急須でいれたような味わいを愉しむのにふさわしい「湯呑み」をイメージ。手触りまで楽しんでいただけます。
上林春松本店の伝統と、茶師の技である「合組(ごうぐみ)」
綾鷹は、創業450年の上林春松本店の伝統と磨きぬかれた茶師の技である「合組(ごうぐみ)」の技術にもとづき、吟味された茶葉と抹茶を贅沢に使用しています。
茶師の仕事は、全国の茶農家が生産した半製品の茶葉(荒茶)を仕入れ、それぞれの茶葉の特徴を生かし組み合わせ、よりおいしいお茶に仕上げることです。茶師が仕入れた荒茶を加工し、それぞれ の特徴をうまく生かし、組み合わせる技術を「合組( ごうぐみ)」といいます。長年培われた茶師の経験と熟練した技術が、緑茶の味わいを左右します。
香り立つ旨みは、綾鷹独自の製法から
綾鷹は、「急須でいれたような緑茶の味わい」を再現するために、独自の製法を採用しています。
上林春松本店が認めた綾鷹のために特別に挽いた青くさわやかな香りが特徴の抹茶と、宇治抹茶を贅沢に使用。綾鷹独自の特殊な製法を駆使し、急須でいれたような緑茶の香り立つ旨みを実現しました。
抹茶の原料となるお茶を碾茶(てんちゃ)といい、これを石臼で挽いたものが抹茶となります。「碾」という字は、「うす」「ひく」という意味を持ち、碾茶とは「挽臼で粉砕する茶」を意味します。碾茶は、玉露と同じように長い期間覆いをかけて大事に育てられた茶葉を使用しており、製茶後、石臼で少量ずつ粉に挽き、抹茶に仕上げています。京都の宇治は、古くから碾茶、抹茶の代表的な生産地として有名です。その宇治の老舗茶舗、上林春松本店は、室町時代からの抹茶作りの技術と伝統にもとづき、昔ながらの石臼を使ったこだわりの製法で、きめ細やかで風味豊かな抹茶を作り続けています。
茶葉認定式で認められた上質な茶葉のみを使用
よりおいしく、本格的な味わいの製品を提供するために、本生産に先立ち、綾鷹に使用する茶葉の品質と味わいの最終確認を行う「茶葉認定式」という認定会議を行っています。
綾鷹の製品に使用する原材料の茶葉と抹茶は、上林春松本店とコカ・コーラ社の双方により厳しくチェックされています。
使用する茶葉と抹茶は、一種類ずつ丁寧に確認を行います。まずは茶葉の状態で形状や色、艶、香りを確認します。続いて、定められた温度と湯量で緑茶をいれ、水色(すいしょく)、香りや味わいを確認しています。この「茶葉認定式」で認められた原材料のみが綾鷹に使用されています。
名前の由来
「綾」という文字は、貴重で上質な茶葉を織り込んだという意味を持ち、「鷹」という文字は、古くから力あるもの、高貴な存在の象徴、"貴重な茶葉"という意味があります。由緒正しき宇治の老舗茶舗が、伝統と技術の粋を結集し、厳選したこだわりの上質な茶葉を、心を込めて丹念に仕上げた本格的な緑茶であるというお茶づくりへの想いを込め、この「綾」と「鷹」という文字を組み合わせました。
また、茶道が一部の階層の嗜みであった江戸後期、第十一代上林春松が一般の市民向けに販売した当時の新製品の緑茶 ※「綾鷹」の名前にも由来しています。いつの時代も、伝統と格式を重んじながらも常に新しい挑戦を続ける上林春松本店の精神を受け継ぎ、伝統に根ざしながらも新しい価値を提供し続けることを目指し、命名しました。
※後の玉露の一種